主な生産地
奈良盆地の中心に位置する川西町(旧結崎村)で主に栽培されています。気候も穏やかで、栽培に適しているそうです。室町時代からひっそりと栽培されてきた結崎ネブカは、今この町を代表するものとなっており、町おこしと役に立っています。
古来より伝わる柔らかくて甘いネギである結崎ネブカ。「室町時代のある日、一天にわかにかき曇り、空中から異様な怪音とともに一束のネギ落下してきた。そのネギを植えたところ、見事に生育し、結崎ネブカとして有名になった」という言い伝えがあります。また、ネブカは九条ネギの仲間である葉ネギの一種です。緑葉部がやらかく甘みがあり、とろっとした濃厚さもあるという独特の特徴があります。しかし、柔らかさのため葉が折れておりシャキッとしない見た目の悪さと繊細な野菜で市場流通に適さない理由から、姿を消したことがありました。しかし、伝統野菜を見直す動きが活発になり、それに伴い町や農業関係者により見事復活しました。結崎ネブカを象徴するイメージキャラクターである「ネッピー」(右下の写真)も登場し、販売に積極的です。
奈良盆地の中心に位置する川西町(旧結崎村)で主に栽培されています。気候も穏やかで、栽培に適しているそうです。室町時代からひっそりと栽培されてきた結崎ネブカは、今この町を代表するものとなっており、町おこしと役に立っています。
川西町で約15人の栽培農家の方々によって栽培されています。結崎ネブカ生産部会長を務めていらっしゃる宇野さんは、おちょこ一杯分しかなかったネブカの種を、市場に出荷できるほど多く生産できるように手がけた方であり、ネブカを愛する人でもあります。テレビやラジオの取材も受けることがあり、川西町では、結崎ネブカのおじいさんとして有名だそうです。
他のネギと比べ、口当たりが柔らかく、刺激臭が少ないです。火を通すととろっとした柔らかさが増すので、すき焼きなどの鍋に相性抜群です。もちろん薬味にも使用できます。