主な生産地
昭和初期から40年代前半まで大和高原一帯で栽培されてきましたが、病害虫の抵抗性など欠点やあまりの長さに箱詰めに手間がかかることにより、その後生産は減り続け市場から姿が消えました。しかし、近年では、歯切れの良い食感を生かし奈良漬の加工食品として奈良市や桜井市の一部地域で生産が復活しました。
一尺は約30cmです。つまり、大和三尺きゅうりは約90cmもの長さにもあるというのでしょうか。…残念ながら一般的にはそこまで長くありません。大和三尺きゅうりの標準的な長さは、40cmです。ただ、市販のきゅうりの規格が21cmですので、約2倍の長さになります。ポリポリとした歯切れのよい食感と柔らかい皮が特徴です。まっすぐ栽培することは困難で、大抵の大和三尺きゅうりが丸みを帯びています。高温時に収穫すると苦み成分が多く含まれていることが欠点ですが、浅漬けや奈良漬によく使用されます。
簡単においしく食べる
この野菜独特の食感を生かし、漬け物によく使用されます。奈良に訪れた際は、是非大和三尺きゅうりの奈良漬を召し上がって頂きたいです。簡単に食べるには、塩もみして浅漬けとして食べることが最も簡単においしく頂く方法でしょう。
手に入るお店
一般のきゅうりよりはるかに大きいこのきゅうりは、スーパーで販売されることは少ないそうです。直売店を様子みするのがいいでしょう。また、奈良漬に加工されるものが多いため、奈良漬のお店へいくことが、このきゅうりを味わえる手段のひとつです。