主な生産地
県内では、大和郡山市を中心に栽培されています。農家が京都の加茂なすを独自に品種改良と選抜を繰り返し、美しい色艶をより長く保ち続ける品種として誕生しましたが、奈良県の一部の地域でしか栽培されていません。ですが、県外からもその独特の見た目と味は評価され、最近では首都圏へも出荷されているそうです。
正倉院文書に「天平勝宝2年(西暦750年)6月21日藍園茄子進上したり」との記述があり、既に奈良時代にはナスの栽培が行われていたと考えられます。品種改良を加え突然変異で誕生した大和丸なす。美しい艶が自慢です。はち切れんばかりの丸い身は、見る者の目を奪います。肉質はきめ細かく緻密。また煮崩れもしにくくアクも少ないので調理がしやすいナスです。一般的によく見る長なすとは明らかに違う肉質の緻密さとみずみずしさに魅了されるでしょう。
県内では、大和郡山市を中心に栽培されています。農家が京都の加茂なすを独自に品種改良と選抜を繰り返し、美しい色艶をより長く保ち続ける品種として誕生しましたが、奈良県の一部の地域でしか栽培されていません。ですが、県外からもその独特の見た目と味は評価され、最近では首都圏へも出荷されているそうです。
文章での紹介です。大和郡山市で栽培をしている今西さん。農業大学校に進学したことがきっかけで農業をすることに憧れを抱き、農業研修生として2年間渡米しました。農業をやりたい一心で帰国後すぐに就農。当時22歳だったそうです。今から35年前に父親の代から大和丸なすの栽培を始めたそうです。おいしい大和丸なすを作りたい熱い思いから、時には父親と意見をぶつけ合いながら栽培に取り組む今西さん。また子供達に伝統野菜を知ってもらおうと給食に取り入れる取り組みもされており、その熱意は輝かしいものです。
扱い方は他のなすと一緒です。厚めに切ったナスを塩揉みし、軽く水で流して、「浅漬け」として頂きます。また、細切りにしたナスに片栗粉をまぶして熱湯でさっとゆで、麺つゆで頂く「そうめんなす」もおすすめ。調理がしやすいので、どんな料理にも使えるでしょう。ひと味違うなすで今晩のおかずもいつもと違う食感が味わえるでしょう。
大和丸なすは、4月から10月にかけて出荷されています。京阪神の量販店や、首都圏でも販売されており、販売額の大きい大和野菜のひとつと言えます。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があるように、ナスの旬は秋頃です。9月から10月あたりに県内の直売店を覗かれるとおいしい丸なすに出会えるはずです。