• 安定性した生産量を持つ

  • 伝統や由来に魅力がある

  • 形状や味に特徴がある

  • 稀少性に価値がある

  • 片平あかね
    片平あかねタイトル

    美しいあかね色でひと際目立つ片平あかね。元々は「ひのな」という名前でしたが、大和野菜に認定される際に、生産地である片平地区で名前を決める為に住民投票が行われ「片平あかね」という名がつきました。この野菜の特徴はやはりこのあかね色です。形や味が独特である伝統野菜の中で、一際目を惹く存在となっています。甘漬にされることが多く、三段階に分けて食されます。蕪が直径1cm以下の「間引き菜」の甘酢漬け、地元で「タクアン」と呼ばれる大根型の蕪のスライスしたものの甘酢漬け、葉と蕪の全てを一緒に漬けた「長漬け」です。成長にあわせてそれぞれの味を楽しむことのできる大和野菜の中でも珍しい野菜です。

    生産地

    主な生産地

    名にある通り、片平という地区で古くから栽培されてきました。片平は、奈良県北東部で三重県との県境に位置する山添村の集落です。戦前から片平あかねの農家が家族や近隣で食し、自給野菜として栽培されてきました。大和野菜として認定され注目を浴びていますが、組合などの組織化はされておらず、農家の自給菜園での生産が中心となっています。

    農家の方

    片平で40年も前から片平あかねの栽培をされている南出さん。片平あかねは、各農家で栽培方法が異なる為、野菜自体に個性が出ます。南出さんの片平あかねは、細身でしゅっとしていおり、赤みは濃い色をしています。定期的に近くの直売店にも出荷しているそうです。

    簡単においしく食べる

    漬け物として食されるのが一般的ですが、サラダにも使用できる野菜です。輝くあかね色が、サラダをより彩り豊かにするでしょう。また、長漬けは、紅ショウガのように濃い鮮やかな赤色になるので、味覚と視覚で楽しむことができます。そのお漬け物を細かく切り、酢飯と混ぜるだけで「片平あかねすし」ができます。お好みで他の具材を合わせてもいいでしょう。漬け物の色が酢飯に移り、ほのかなピンク色に染まります。素敵な見た目をしています。

    手に入るお店

    主に山添村の直売所「産直センター花香房」で取り扱われています。県内の大手スーパーでも扱われていますが、認知度、商品説明、利用方法の提案の不足により、販売不振の課題があるそうですが、現在は栽培農家の方々がレシピの考案にも積極的に取り組まれ、それは改善されつつあります。