稲作があってこその大和いも
大和いもは、稲を収穫した田んぼを耕した後に苗が植え付けられ、栽培されます。稲の蕪が栄養となり、大和いもを育てる為には必然的に稲作をしなければなりません。田んぼは3,4回にわたって耕します。最近では大和いもを栽培する農家が増加し、直売店でもよく売られるようになった為、西川さんは、直売店に売るのをやめ、葛の粉に加工する会社へ売っているそうです。
大和いもは、稲を収穫した田んぼを耕した後に苗が植え付けられ、栽培されます。稲の蕪が栄養となり、大和いもを育てる為には必然的に稲作をしなければなりません。田んぼは3,4回にわたって耕します。最近では大和いもを栽培する農家が増加し、直売店でもよく売られるようになった為、西川さんは、直売店に売るのをやめ、葛の粉に加工する会社へ売っているそうです。
古くから「芋を育てるには御所」と伝えられ、ここでしかおいしい大和いもは育たないそうです。その理由は、葛城山から流れるきれいな水に富み、これがおいしく育てることに欠かせない要件となっています。今や大和いもは、奈良を代表する野菜として有名で全国的に栽培されています。しかし、この葛城山のきれいな水で育てられた芋は,格別においしいと言われています。
大和いもを育てる場合、植えたところに木材を立て、つるが上に伸びて行くようにします。これは、地面につるがうねうねと伸び続けてしまうと、害虫から守る為の消毒がしにくいことと、よく育つように葉に日光をよく当たるようにする為です。畑にはずらりと木材が立てられており、その光景は圧巻です。
大和いもは、ザクッとシャベルで簡単に掘り起こすことができます。しかし、簡単とはいえ、どこに芋があるのか判断することは素人にはわかりません。20年近く大和いもに携わっておられる西川さんはさすがです。一目で判断し、そして豪快にシャベルを土にさし、見事大和いもを無傷のまま掘り起こされました。土から生えているつるから15cmほど離したところにシャベルをさせばいいそうですが、素人にはつるを見るけるのが一苦労です。
西川さんは、大和いもとは別の畑で里芋も栽培されています。里芋は大和いもと違い、一茎に多数の実を付けます。よって、里芋を掘り起こしてからも実を取る作業があり、大変手間がかかります。そこで、近所の方にお手伝いをしてもらい、協力してどんどん収穫するそうです。里芋は直売店に出荷するそうです。